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生活の中のユニバーサルデザイン

第11回 「ニューバスルーム」という住宅水まわりのレイアウト

4.「ニューバスルーム」その後とこれから

ニューバスルーム提案の当初は、
「トイレとお風呂が一緒だと、年頃の娘がお風呂に入っている時、トイレに行けない・・」
「お風呂と脱衣場の間に段差がないと水仕舞いが心配・・・・」
「トイレ・浴室・洗面が全部一緒だとちょっと抵抗が・・・・」
などなど、否定的な向きのご意見も頂戴しました。
確かに、トイレ=別室という生活習慣の日本では、水まわりを1つにまとめた空間には、違和感を覚える方も多いでしょう。しかし、導入いただいたお客様からは、使い勝手の良さで高い評価をいただいたことも事実です。

「ニューバスルーム」という考え方は、未だスタンダードにはなっていないものの、高齢者に配慮した水まわりの1つの選択枝として着実に採用されています。この空間レイアウトを、特に高齢者配慮といううたい文句ではなく一般向けの商品として発売するメーカーも出てきました。
そして、何よりも「ニューバスルーム」という空間提案が牽引役となって、トイレ・浴室・洗面それぞれの商品(器具)は、当時とはくらべものにならないくらい使い勝手のよい、洗練されたデザインに進化してきました。

レストパルDX   フェアリーシリーズ   ひろびろ浴槽
レストパルDX   フェアリーシリーズ   ひろびろ浴槽

ユニバーサルデザインの商品を生み出すためには、ユニバーサルデザイン空間を同時に考えていくことが大切です。特に住宅設備機器のように、毎日の生活に密着した"モノ"を考えていく時には、忘れてはならないことでしょう。
この「ニューバスルーム」という水まわり空間も、また誰かの手によって、ブラッシュアップされて、進化しつづけることができれば、水まわりのスタンダードになる日が来るかもしれません。

ものを語る 工業デザイナー さかもとてつじさん

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