「ニューバスルーム」(あるいはワンバスルーム)という言葉を聞いたことがありますか? これは今から10年程前に、TOTOが考案した高齢社会に向けた新しい水まわりのレイアウト提案です。今回は、この「寝室隣接ニューバスルーム」についてお話します。
当時、住宅においては、台所や食堂はK−DK−LDKといったレイアウトのバリエーションがスペースや住まい方に応じて豊富に出揃っていました。一方、トイレや浴室といった水まわり空間は昔からあまり変化しておらず、空間としての配慮、特に高齢社会への対応という面では今ひとつという状況でした。
そして、高齢者配慮の画期的な水まわり商品が生まれたのも、ちょうどこの頃のことです。
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| 壁掛式大便器コンポ ※この商品は廃番になっています。 |
壁掛角形洗面器 | いたわり浴槽 |
「背もたれや肘掛けのついたトイレ」、「いすに座っても使いやすい平底、薄型の洗面器」、「腰掛けスペースを設けた浴槽」・・・・等々。 トイレ・浴室・洗面の新しい商品が大きな期待を込めて、これからまさに世に出されようとしていたのです。
しかし、これらの商品は、器具としては一定の進歩を遂げてはいたものの、使い勝手の本当の良さを発揮するためには器具単体だけではなく「空間」全体のコンセプトや提案が必要ではないか?この疑問が私の頭の中から離れませんでした。
そこで、建築家や理学療法士など各分野の専門家の参画を呼びかけながら、これからの高齢社会に向けた、総合的な水まわり空間の検討プロジェクトをスタートさせたのです。