図2は、それぞれのドアについて室内介助用車いすを使ったトイレ出入り口での動作を示したものです。
●「開戸」の場合
「開戸」(特に外開き)の場合、トイレに入る際、ドアの前まで車いすが進むと、車いすがドア開閉の邪魔になり開くことができません。そのため、いったんドアの手前で車いすを止め、介助者が車いすの前方に回り込み、ドアを開けておく必要があります。その後、改めて車いすの後方に移動し、車いすをトイレに入れることになります。
● 引込み戸の場合
「引込み戸」の場合は、開閉時のドアの前出寸法が少ないため、車いすをドアの前面まで進めた状態で介助者はドアに手をかけ、そのまま開くことができます。
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このように「開戸」に比べて、「引込み戸」は、動作が少なく、使用勝手がよいことが判りますね。
介護のためトイレなどの住宅改修を行う際、使いやすさを考え、スペースや段差、器具などを選定していくのは当たり前のこととなってきています。しかしながら、目的地、例えばトイレまでの動線を考慮に入れることが忘れがちになっていませんか?せっかく、住宅改修でトイレのバリアをなくしても、ドアが使いにくいことで、立ち止まってしまっては仕方ありません。住宅改修時には、どこから何処まで移動して、何をするか、トータルで考えることが大切なのです。
その際、器具やスペースの選択肢をより多く持つことで、より利用される方にあった住宅改修をすることができます。今回のこの「引込み戸」もその選択肢の1つとして覚えておくと役に立ちますよ。