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生活の中のユニバーサルデザイン

第10回 排泄動作のバリアをなくすドア

「引き開きドア」をご存知ですか? このドアは、20年以上前、病院などにおけるストレッチャーや車いす用としてヨーロッパで開発されたものです。今回はこのドアを改良し、住宅用に発売された「引込み戸」(TOTO商品)についてお話します。

1. 引込み戸ってどんなドア

住宅改修を行う際、トイレなどの出入り口は、お年寄りの方や車いすをご使用になる方に配慮して「引戸」が望ましいのは、皆さんご存知のことでしょう。しかし、「引戸」の場合、戸の引き代スペースを必要とするため、住宅レイアウト上の都合により、採用できない場合が多いのです。一方、「開戸」の場合、レイアウト上の制約も少なく、比較的安価ですが、お年寄りの方や車いすを使用になる方には、おすすめできません。 そんな時、この「引戸」と「開戸」の双方の良さを併せもったドアの「引込み戸」がおすすめです。

図1は、「引込み戸」を設置したトイレに片麻痺の方が入る場合の動きを示したものです。把手を握ったまま身体をほとんど移動させることなく、すなわち、安全で楽にドアの開閉が可能となっています。

<引込み戸のメリット>
(1) 開閉時の身体移動が「開戸」に比べて少ないため、ドアの開閉動作が楽である。
(2) ドアが開いた時でも、ドアの前出が少ないため、狭い廊下でも通路を確保しやすい。
(3) 外観上、普通のドアと変わりなく、特殊(介護のため)という雰囲気がない。

イラスト1 引き込み戸の開閉動作説明
ものを語る 工業デザイナー さかもとてつじさん

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