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C-111は1971年「身体障害者用便器」としてカタログ等で紹介されました。
当時は“バリアフリー”などの概念も存在せず、社会全体として障害者に対する理解が不足していました。そんな状況の中で、ある視覚障害者施設のトイレにC-111が取り付けられてしまったことがあります。便器を採用した関係者にとって「視覚障害者」も「脊髄損傷者」も「脳性まひ等による肢体不自由者」もみんな同じ“身体障害者”だったのです。
商品を提供したメーカー側にも責任の一旦はあるでしょうね。
現在ではとても理解に苦しむ事実であり、また30年前の古い話ですが“笑い事”として済ますわけにはいきません。今でもこれに似たことがあちらこちらで起こっているように思うからです。
このようにユニークかつ使い道のある便器ですが、腰掛け便器の先輩である欧米ではこのような便器が存在しません。(欧米でも便器をまたぎ、馬乗り姿勢で使用するケースはあるのですが一般の卵型形状の便器を使用しています。)
その理由は調べた事も無く、定かではありませんが、はっきりしていることはC-111は一時代前の日本文化の象徴“しゃがみ式便器”を原形として生まれたものであるからでしょうか。平面形状から推察できるように、サイホンゼット式和風便器の“きん隠し”を取り去ったものが原形となっているのです。