ここから本文です
生活の中のユニバーサルデザイン

第5回 手すりとユニバーサルデザイン

2. 手すりのユニバーサルデザインへの実現

便器は座るものですから椅子と同じでしょう。だったら立ち座り用のアームレストなどの手すり機能が必要になってきます。どうしてトイレの手すりだけが、「障害者・高齢者用」になってしまうのでしょうか?理由は手すりについての過去の歴史や、融通性の無い考え方、そして手すり自体のデザインにあると思います。生活にあった魅力的なデザインの手すりであればトイレ空間をより豊かにするアクセサリーとして、どこの家でも取付けることでしょう。もちろん浴室だって同じですよね。

※写真をクリックすると別ウィンドウで大きく表示します。

以前私がある建築雑誌で紹介した三菱地所ホームのモデルハウス玄関の上がり框部に取付けられている縦手すり(同社では愛称「鮫島バー」と呼ばれていた由)などとても好感の持てる手すりの例です。最近では、2003年TOTOリモデル写真コンテストの最優秀賞作品の例があります。この作品は、手すりを便器横の手洗い器カウンターの形状に合わせて廻すことで、手すりとしての利用と共に、タオル掛けとしても使えるようになっており、違和感がありません。どちらの例も、それぞれの空間に合わせた自由で創造性のある考え方により「ユニバーサルデザイン」が実現しています。 写真4 手すり3 クリックすると拡大します
TOTOリモデルコンテスト
最優秀作品

「手すり」は形も機能も単純ですが、それだけに生活の中で様々な使い方を工夫する余地がある魅力的な素材です。それにみんなが気が付いた時、“ライター”や“長柄の靴べら”と同じようにユニバーサルデザインの代表選手となるでしょう。 そのことが以前に話したユニバーサルデザインの本質、ハンデを持った人に役立つもの、そしてハンデを持たない人にも便利なもの、ということにつながってゆきます。

ものを語る 工業デザイナー さかもとてつじさん

WEBセミナーに戻る

目次に戻る

河添さんのセミナーを見る

本文終了です
楽&楽計画どっとこむについて初めてサイトをご覧になる方へカタログ請求ご意見・お問い合わせ
| サイトマップ | プライバシーポリシー |