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生活の中のユニバーサルデザイン

第3回 ウォシュレットからみるユニバーサルデザイン

1. ユニバーサルデザインは福祉用具から生まれる?!

ユニバーサルデザインは、福祉用具を研究することからはじまるといっても過言ではないと思います。だから福祉用具はヒット商品の宝の山ですね。
思いつきで生まれた商品もあるかも知れませんが、そういったものは、往々にして改良されず進化がありません。
福祉用具が生まれ、それがある技術の進歩で一般にも便利になり、それを受けて福祉用具も、よりレベルアップしていくその過程を『スパイラルアップ』展開と呼んでいます。 その考え方を図で紹介しましょう。

イラスト1 福祉用具と一般向け生活用品向上の関係性

<第1期:A>

本当に困っている人のニーズ(例えば「手に障害があって、お尻をふけないので、どうにかキレイにしたい」というニーズ)を聞いて、それに応える無くてはならない問題解決型の「福祉用具」が生まれます。

<第2期:A'>

その「福祉用具」の使い勝手を更に向上させると、無くても困らないけど便利な「生活用品」に変わり、デザインや価格が手ごろになり、市場に受け入れられます。

<第3期:A''>

すると、初期のものよりデザイン性のよいお手頃価格の品質が、さらに、「福祉用具」の魅力的な品質になって、バリエーションへの期待や付加機能への要望が生まれます。

<第4期:A'''><第5期:A''''>

スパイラルアップし、「福祉用具」としても「生活用品」としても便利で使いやすい(または、自分にあったものを選択できる)ユニバーサルデザインとなっていき、その方向は継続していきます。 いきなり、「ユニバーサルデザイン商品をつくるぞ」と考えても、どこから手をつけたら良いのか分らず、結局商品が生まれません。
けれども、困っている人の立場に立って、とことん考えたその人専用の「福祉用具」が、誰もが使いやすい「生活用品」につながるとわかると、現実的になりますね。 だから「福祉用具」からのアプローチが、ユニバーサルデザイン商品を開発する時に、大事だと考えます。

スパイラルアップ展開とは、
いろいろな過程を経て、改善、改良が加えられ商品の完成度が高まってゆくプロセス

ものを語る 工業デザイナー さかもとてつじさん

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