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第1回 いつまでも暮らしやすい住まいのために
〜快適住まいの4つのポイント

3.オールマイティに使える空間をあらかじめ設けておく

長い目で見た住まいづくりとは、具体的にどうすればよいのでしょうか。考え方をしっかり理解し、コツをつかめば、それほど難しいことではありません。
いざ困ったというときにさまざまな用途に使用できるような空間をあらかじめつくっておくなど、ちょっとした配慮でいつまでも持続した快適さを手に入れることができるのです。
例えば、大き目の収納をつくっておいて、いざというときは水まわり空間に改修するとか、壁を取り壊せば大きなひとつの部屋になるような二つの部屋をつくっておいて、必要になったらその壁を壊して広いスペースとして活用するなど、工夫はさまざまです。何かあったときのために、「こんなとこともできるよ」という備えがあれば、将来も安心だといえると思います。

 

4.将来、身体が不自由になったときの寝室を想定してその寝室に近いところに水まわり空間をつくることができるように、前もって上下水道の配管を整備しておく

オールマイティに使える空間は、特に寝室に隣接しておくことが望ましいでしょう。年をとって夜間などに離れたトイレまで歩いていくのが困難になったとき、その空間をトイレなどの水まわり空間に改修すれば、暗闇での不安や歩く苦痛を軽減することができるからです。
しかし、こうしたケースを想定して空間を確保していても、上下水道の配管が通っていないために改修できなかったケースもあります。改修時には配管の増設ができないことが多いので、将来水まわりとして使えるような空間を設けるのであれば、家を建てるときに、あらかじめ上下水道の配管を整備しておく見通しが大切なのです。
また、配管だけでなく、電気の配線も整備しておきたいものです。いざというときに配線が通ってないから、電気が使えないということでは困ります。電気の配線は配管工事よりも手軽にできるので、例えば庭など普段では必要ないと思われるところにも整備しておいてもよいと思います。もし車いすを使用するようになったとき、玄関から入りづらいということであれば、庭に面した縁側に車いすリフトを設置して、そこから出入りするということもできるのです。

 

5.住まい方や身体状況の変化に対応できる住まいづくりを!

住まいづくりを考えるとき、一般的に考えられている配慮ポイントはたくさんあります。なかでも動線を確保することは特に大切でしょう。しかし、本当に住みやすい住環境を考えると、それだけでは十分でないことが、お分かりいただけたかと思います。現在の身体状況に合わせて使いやすいように動線を確保したとしても、身体状況の変化に伴って動線は変わっていきます。動線の確保も将来を見越した上で考える必要があるのです。

皆さんも、新築や改修をするときには、住まい方の変化や身体状況の変化に対応できるような住まいづくりをぜひ実践していたただきたいと思います。
次回からは、拙宅を例に、あらゆる状況に対応できる住まいにするための具体的な配慮点についてお話したいと思います。

 

チェックポイント!!

1.寝室は1階にある?
・・・年を取ると、階段を上がり下りするのが困難になります。住まい方の多様性に対応できるよう、寝室空間やリビングなどは1階に設けることをおすすめします。

ひとを語る 理学療法士 かわぞえりゅうしろうさん

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