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リモデルに活かせる「快適な住まいづくりのアイデア」

第1回 いつまでも暮らしやすい住まいのために
〜快適住まいの4つのポイント

快適な住まいを実現するためには、今住みにくいと感じている所だけを改修すればいいのでしょうか?実はそうではありません。現時点での問題を解決すればいいと考えられることが多いですが、それだけでは快適な住空間を実現することは難しいと思います。

写真 河添さんのお宅

そこで今回から、拙宅を例にとって、快適な住まいづくりのポイントについてお話しようと思います。ポイントをしっかり押さえて、皆さんの住環境づくりにぜひ活かしてみてください。

 

快適な住まいの4つのポイント

ポイントは4つあります。
<1>10年後、20年後でも住みやすいように配慮する
<2>身体の状態が変化しても住まい続けることができるように配慮する
<3>オールマイティに使える空間をあらかじめ設けておく
<4>将来、身体が不自由になったときの寝室を想定してその寝室に近いところに水まわり空間をつくることができるように、前もって上下水道の配管を整備しておく
以下で、4つのポイントについて解説していきましょう。

 

1.10年後、20年後でも住みやすいように配慮する

理学療法士という仕事柄、いろいろな方のお宅にお伺いする機会が多く、住まいに関するご相談もお受けすることがあります。相談を受けてわかったことは、多くの方々が「以前までは生活していて困ったことなどなかったのに、今ではとても住みにくくて困っている」ということでした。決して悪いつくりではなかったはずの住まいが、なぜ突然住みにくくなってしまうのでしょうか?
それは住まい方の変化と関係しています。例えば、ご夫婦が若いときに新築したとします。そのとき、まだ小さい子供たちのことを優先させて、部屋を割り振ることもあるかもしれません。結果として、ご夫婦の寝室は二階の一番奥の部屋というご家庭もあるのではないでしょうか。確かに、家を建てたときは、それでもいいのかもしれません。しかし、子供たちが成長し、巣立っていき、ご夫婦二人だけの生活となったときはどうでしょうか?年齢を重ねるにつれて、寝室からトイレやリビングまでの移動距離の長さが、住みにくさを感じさせてしまう原因にもなってしまうのです。
そうならないためにも、新築で間取りを考える時には、将来の住まい方の変化のことも考えておくことをおすすめします。なかなか難しいかもしれませんが、できれば、家族の構成人数が変化したり、身体の変化があるであろう10年後、20年後まで見通す配慮ができるといいですね。

 

2.身体の状態が変化しても住まい続けることができるように配慮する

身体状況の変化によって現状の住環境で生活するのが困難になったときに必要となる住宅改修の場合、そのときだけの問題を解決しようとして改修してしまうと、後から困ったことになる場合もあります。新築するときだけでなく、住宅改修するときも、将来のことを考えなければならないでしょう。
例えば、杖を使用すれば一人で歩けるという身体状況に合わせて、浴室やトイレ、廊下に手すりを設置するといった改修をしたとします。しかし、身体状況が変化し車いすで生活することになった場合にはどうでしょうか?杖の使用を前提につくった生活空間なので、車いすを使おうと思っても使えないということもあります。
もう一度、改修しなければ生活できないといわれても、最初に改修したときに蓄えをすべて使ってしまったので、気づいたときにはもう遅いということがあるのです。
必要に迫られたときは、今よりも生活しやすくなるようにと、そのときの問題点にだけ眼を奪われてしまうことが多いのですが、そんなときだからこそ冷静に将来を見据えて、現在の能力ではどのようにして、もう少し変化したらどうするのかといった具合に計画性が必要です。身体状況が変化しても対応できるように費用や段階をイメージしながら改修をするように心がけなければならないでしょう。

 

ひとを語る 理学療法士 かわぞえりゅうしろうさん

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