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困ったときに知っておきたい人の動き
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第20回 道具を使った起き上がり方<2>
道具を上手に使いこなそう!

起き上がりを助けてくれる道具は、生活を広げるための助けになるものだといえます。しかし、いくら道具をそろえたところで、使いこなすことができなければ意味がありません。
そこで今回は、起き上がりを助けてくれる道具(特にベッド)を上手く使いこなすためのコツについてお話してみたいと思います。

1.介護用ベッドを使った上手な起き上がり方

イラスト1 操作1 クリックすると拡大します
膝上げ
イラスト2 操作2 クリックすると拡大します
背上げ
イラスト3 圧迫 クリックすると拡大します
ずり落ちた後の圧迫
イラスト4 介助 クリックすると拡大します
図1 背中を起こす

ベッドの背上げ機能を使って起き上がる場合、注意しなければならないことが2つあります。
1つ目は、背上げによる身体のずり落ちです。例えばスリーモーターベッドを使用する場合、背上げをする前にまず膝上げの操作をしてから背上げを行うと、ずり落ちを防止することができます。

2つ目は、急な背上げと膝上げによる圧迫感です。ただ背上げと膝上げで身体を起こしただけでは、腹部と胸部はベッドの背と膝ではさみ込まれて圧迫され苦痛に感じます。この圧迫感を軽減するためには、背上げと膝上げをゆっくりと交互に繰り返していくと良いでしょう。
もし途中で圧迫感を感じたら、上体をベッドから離し、圧迫を逃がしてあげましょう。そして身体が完全に起き上がった状態になったら、骨盤をしっかりと起こすために座り直しをしてください。
自力でできる人は、ベッド柵などを持って背中を立てるような感じで骨盤を起こし、安定した座る姿勢を作ってください。
自力でできない人は、介助者が背中を起こしてあげると良いでしょう。(このとき骨盤付近までベッドの背の部分から離すようにします。)(図1)

以前お話しましたが、骨盤が起きていない姿勢は寝ている姿勢と変わらないのです。ただ背上げで身体を起こしただけでは骨盤は寝たままですし、膝上げでずり落ちを止めてもずり落ちていこうとする力自体が消えたわけではありません。骨盤を起こすことによって、胸からお腹にかけての圧迫は取り除くことができますし、またずり落ちていく力も解消することもできるのです。活動的な姿勢にするためにも、起き上がったあとは必ず骨盤を起こして座るようにしましょう。

イラスト5 骨盤の姿勢1 クリックすると拡大します イラスト6 骨盤の姿勢2 クリックすると拡大します
骨盤が寝たイラスト 骨盤が起きたイラスト
ひとを語る 理学療法士 かわぞえりゅうしろうさん

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