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困ったときに知っておきたい人の動き
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第14回 『歩く』ってどんなこと?<1>
上手な歩き方の実践

1.靴のかかとの減り方で、歩き方がわかる?

イラスト1 状況説明1

皆さんは自分の靴の裏を見たことがありますか?ちょっと見てください。かかとの減り方が、左右で違っていたりしませんか?もしかかとが左右違った減り方をしていたら、それは、バランスのよい歩き方をしていない証拠です。
「バランスなんか悪くたって実際に歩けているし、不自由を感じていないからいいじゃないか。」という方もいるかもしれません。しかし、バランスの取れた正しい歩き方をしていないと、腰痛や肩こりになることもあるのです。
反対に正しい歩き方を知っていれば、どちらかの足を怪我しても、リハビリをするときに役に立ちますし、早くもとの歩き方に戻ることができるでしょう。
ですから、正しい歩き方を知り、普段から左右のバランスの取れた綺麗な歩き方を実践したいものです。
今回はこの「歩く」ことのメカニズムと正しい歩き方についてお話したいと思います。普段から正しい歩き方をイメージしていれば、より良い歩き方を実践できますよ。

2.「歩く」とは、不安定な状態を上手く利用した動作

「歩く」ときは、片足が地面から離れる状態になります。片足では、両足で立っている状態よりも基底面が狭くなりますから、安定しない状態になります。つまり「歩く」とは、安定した状態を崩しながら、移動したい方向に対して重心をスムーズに移動させ、片足でもバランスを崩さないように身体を移動させていくことです。両足でしっかりと立って安定しすぎていては、次の一歩がでてくることはありません。ですから、「歩く」とは、不安定な状態を上手く利用した動作だということができるでしょう。

3.ベタ足では早く歩けない?

では今度は、歩く時の足の動きについてみてみましょう。 歩いている時、地面から離れている足を遊脚相といい、地面についている足を立脚相といいます。歩くとは、重心移動に伴うこの立脚相と遊脚相との交互の入れ替わりだということができます。
私たちは、まずかかとから地面に接触し(ヒールストライク)、地面についた足に全体重が乗り(ミッドスタンス)、最後につま先で踏み切っていく(トゥーオフ)、という動きをして、この足の運びをよりスムーズにしています。

<歩いている時の一連の足の運び>
(1)一方の足のかかとがついたとき、もう一方の足はつま先で蹴ろうとしている。
(2)一方の足に全体重が乗ったとき、もう一方の足は完全に蹴りあがっている。
(3)一方の足がつま先で蹴ろうとしているとき、もう一方の足のかかとがつく。

イラスト2 状況説明2 → イラスト3 状況説明3 → イラスト4 状況説明4

そして速く歩くためには、ヒールストライクからミッドスタンスをへてトゥーオフに移っていくという足の動きが重要なのです。ですから、ベタ足のように、パタパタと歩く人は早く歩けないのです。

ひとを語る 理学療法士 かわぞえりゅうしろうさん

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