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困ったときに知っておきたい人の動き
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第9回 『立ち上がる』
「立ち上がり」を助けてくれる用具

1.「立ち上がり」を補助する手すり

※写真・画像をクリックすると別ウィンドウで大きく表示します

「立ち上がる」は、「座位」から「立位」へ移行するための動作なので静止した姿勢に比べると不安定な要素をもっています。しかし立位がとれる方にとって歩行や車いすへの移乗するために「立ち上がる」という動作は、どうしても避けることの出来ない行為でもあります。まず「立ち上がり」、「立位」を安定させ、「歩いて」目的地まで移動するということが、生活の質を高めることになるなら、「立ち上がる」という動作をスムーズにさせてあげたいものです。ですから、今回は「立ち上がる」ということはなかなか難しいといった方のために、「立ち上がり」を助けてくれる用具をご紹介していきます。

 

イラスト 状況説明

「立ち上がり」をサポートするための用具としては、まず「手すり」があります。しかし、ただ単に「手すり」をつければよいというものでもありません。「手すり」は動きを上手く誘導できるところになければ、かえって危険なものになってしまうからです。ですから、「手すり」は使う方に合った場所に、設置する必要があります。
トイレで便座から「立ち上がる」ためには、立ち上がり補助用の手すりが役立ちます。使いやすい位置は個人によって様々です。目安としては壁面の縦手すりなどは便器先端から20〜25cm程度離れた位置とされています。「縦手すり」の位置が身体に近すぎると、「立ち上がり」は窮屈なものになり、より大きな力が必要となります。反対に遠すぎると、立ち上がった後に立位を安定させることができず、前のめりになる危険が出てきてしまうのです。ですから、スムーズに「立ち上がる」ための位置に設置することが大切なのです。
また、設置位置だけでなく材質などにも気を配る必要があります。滑りにくい素材で、しっかりと握れる太さのものを選ぶようにしましょう。

 

写真1 状況説明
スイングアーム介助バー
(移動用バー)

ベッド端座位からの「立ち上がり」には、ベッド柵が有効です。ただし、ベッド柵は握り手の部分が身体の重心線に近いため、「立ち上がり」に多くの力が必要となりますので、少ない力で「立ち上がる」ためには、移動用バーを用いた方が良いでしょう。また、身体を支える手すりとしてのベッド柵はしっかりと固定が出来ることが前提となります。移動用バーは握り手の部分が調整でき、足の近くにバーを移動できるので、スムーズに「立ち上がる」ことができますし、また「立ち上がり」後も安定することができます。(図1)

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