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困ったときに知っておきたい人の動き
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第7回 『立つ』ってどんなこと?
良い「立ち方」の応用とそれを助ける用具

2.「立位」を助ける用具

※写真・画像をクリックすると別ウィンドウで大きく表示します

では、安定した「立位」を助けるための用具についてお話したいと思います。

安定を助けるための有効な道具として考えられるものは、支持物です。支持物については、既に少しお話しましたが大きく分けて2種類のものがあります。一つは、杖や歩行器などといった遊動支持物です。これは、「立つ」ための安定を助けるとともに、「歩く」などの動作も助ける支持物です。もう一つは、手すりなどの固定支持物です。こちらは基本的には「立位」の安定を助けるものですが、場合によっては「動作」のための補助にもなります。

写真1 補助用具つきトイレ

例えば、トイレの手すりなどは「立ち上がる」動作を補助してくれますし、また歩き出す前に身体を安定させる「立位」の補助にもなります。これらの支持物は用途によって使い分けますが、どの支持物にしても基底面を広げてくれるので、「立位」の安定を助けてくれるのです。
ただ、遊動支持物はそれ自体が安定していないために、上から体重を掛けている場合には安定の補助になりますが、加重のかけかたによっては不安定になってしまうので、しっかりと「立つ」ためには、固定支持物のほうが良いでしょう。ただし、遊動支持物は様々な場面で使用できますが、固定支持物は場面が限られるという問題があります。

支持物を選ぶ場合には、使用者の身体のサイズにあったものを選ぶことが一番重要ですが、それだけでなく滑りにくいもの、しっかり握れるものなどを選ぶことも大事です。手すりは、手のひらよりも太くて握れないものや、滑りやすいものでは、安定できず支持物としての役目を果たしません。ですから、手すりなどを選ぶ場合には、滑りにくく、指がクロスするようなしっかりと握れるものを選ぶようにしましょう。
また、手すりは単に持つことによって、安定を助けてくれるだけではありません。手すりには体を預けることで、安定を助けてくれるものもあります。例えば、手すりを握っていてはズボンの着脱はできませんが、体を預け両手を自由にすることで着脱ができるという場合です。手すりには色々な用途がありますので、使用目的を考えた上で、使用者が最も使いやすい手すりを選ぶことが望ましいと思います。

生活の質を高めるためには、移動によって生活空間を広げなくてはいけません。そのためにはシッカリと「立つ」ことが大切です。そして「立つ」ことは、人体の老化を防ぎ、骨粗しょう症などにならないといったメリットもあります。しっかりと「立つ」ことは、移動につながり、より生活を豊かにすることにつながるのです。

ひとを語る 理学療法士 かわぞえりゅうしろうさん

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