身体が不自由になって、排泄に適した姿勢が保てないときはどうしたらよいでしょうか。保てないからといって、ベッドで排泄するのはできるだけ避けたいものですね。活動的な生活をするためにも、トイレで座って用を足すことが大切です。 では、トイレで座って排泄姿勢を維持しつつ、快適に用を足すためには、どうすればいいのでしょうか。そのために、姿勢保持を助けてくれる用具が必要なのです。
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| (写真1) |
何らかの支えがないと、身体が前に倒れてしまうという方の場合、身体の前に支えがあったほうが良いですよね。前傾姿勢を保てるように身体を支えてあげる用具としては、「壁面手すり」(排泄についてページのイラスト1)や「はね上げ式手すり」(写真1)があります。手すりを使って自分の力で体を支えることができる方は、この用具で排泄しやすい姿勢を保つことができるでしょう。
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| (写真2) |
但し、すべてのひとが前傾姿勢を保てるとは限りません。そういうひとは、排泄しやすい姿勢ではないので、排泄に時間がかかってしまうこともあります。そのときは、無理に前傾姿勢を保たせようとはせず、快適に座りつづけることができるようにしましょう。そのためには、肘掛付の背もたれや座面をやわらかくすることも大切です。例えば、このような用具としては「トイレ用手すり」(写真2)や、やわらか便座などがあります。
また、後ろにもたれるからといって足の支持が必要ないわけではありません。床に足が届くことも必要な条件です。だからといって座面が低すぎると、立ち上がりにくくなる場合もありますので気をつけましょう。既設の便座では高さが足りずに立ち座りがしづらい方には、「補高便座」(写真3)が有効です。
他に、着座や立ち上がりをサポートする用具として、便座が上下するような「簡易昇降便座」(写真4)もあります。(※簡易昇降便座は廃番とさせていただきました。)
このような用具を用いて、トイレでの排泄を苦痛のないものにしましょう。そうすれば、トイレに行くことも嫌なことではなくなり、寝たきりを防ぐことになります。トイレへ移動し、「座って」用を足すということ。このことが、生活の中のリハビリにつながるのです。
今回で「座る」についての説明は終わりです。「座る」姿勢がとれるということが、ベッドから離れることになり、人の活動性を高め、生活を保障する。そして生活を楽しむことにつながるということを忘れないでくださいね。
次回から「立つ」をテーマにお話します。