今回は、安定した姿勢を保ちつづけるためにはどうすればよいのか、「良い座りの実践」についてお話しましょう。介護する側も楽になるし、介護される側も疲れや痛みのない快適な「座り」のためのポイントを紹介します。
安定した姿勢をとるためには、前回お話した骨盤の傾きと安定に加えて、『上体の安定』が重要です。まず、上体を安定させるチェックポイントから説明しましょう。
(1)脊柱(背骨)が自然なS字カーブ(生理的湾曲)を描いていることが理想です。S字カーブを保っていると安定し、座っていても疲れにくいんです。
(2)脊柱が左右にねじれていないかどうかにも、気をつけなければなりません。ねじれていると左右どちらか一方だけに重心が傾いてしまい、上体が倒れてしまいます。車いすなどの場合では、骨盤が座面と水平であることを確認した上で、左右に脊柱がねじれないようにアームレストの位置を調節することが必要でしょう。
(3) 頭が傾いていないかどうかにも、注意しなければならないでしょう。頭が傾くと、頭の重みでS字カーブも描けませんし、左右にねじれてしまったりもするからです。場合によっては、頭部の支えなども必要になるでしょう。