もっとも基本的な動作である『座る』ことについてから講座をスタートします。
今月から
の3回に分けて、お話していきます。
「座る」ということが、生活の中でどんな意味を持っているか、皆さんは考えたことがありますか?私たちは、食事をする時、仕事をする時、家族とくつろぐ時、それぞれに適した「座る」姿勢をとっていますが、自分で自由に体を動かしにくくなった人の場合はどうでしょうか?
座れないとあきらめて、ベッドの上で、食事から排泄まで、ほぼ寝たきりですませてしまう場合もあります。しかし、これでは、生活をしているとは言い難いですね。福祉用具や車いす、体にあった椅子をしっかり選ぶことで、座る姿勢がとれて移動ができたら、排泄はトイレで、入浴はお風呂で、食事は食堂で、と 目的にあった行為をすることができます。ベッドの上という約1m×2mの狭い空間から、ぐんと生活空間が広がるわけです。
つまり、「座る」姿勢がとれるということは、ベッドから離れられるので、人の活動性を高める、生活を保証する、生活を楽しむことになるわけです。