浴室の具体的な空間づくりプランをお見せしていきます。今回は〈1〉歩ける方のプラン、〈2〉車いすで介助の必要な方、〈3〉座位(※)で移動する方のプランをご紹介します。いずれも、身体移動能力に応じた設計プランとなっていますが、ご本人特有の身体状況や、住宅事情、ご予算などに応じて、実際には幾通りものプランが考えられます。ここで示したプランは、あくまでも一つの例としてご参照ください。
※座位:上半身を90度あるいはそれに近い状態に起こした姿勢。
| 使用器具一覧 |
|---|
| @浴槽 |
| Aシャワー金具 |
| B洗面器置台 |
| Cインテリア・バー |
| Dインテリア・バー |
| E化粧鏡 |
| F段差解消3枚引戸 |
| G浴室排水ユニット |
| H化粧棚 |
| Iハイクオリティ照明 |
| J浴室換気暖房乾燥機 |
| K浴室リモコン |
○自力で歩ける方、杖や手すりなどを使って一人で伝い歩きができる方が、一人で浴室に入り、一人で浴槽につかることを想定したプラン。必要に応じて、軽介助もできるプラン。
○広さは、いわゆる1坪タイプ。(1,650×1650ミリメートル)
○ここでは、右麻痺がある方を想定したプランとしました。図面には出ていませんが、洗い場の洗面器置き台の前には、シャワー用のイスなどを置いて使います。
○身体の支えを念頭において
どのように身体の支えをとり、スムーズに動けるかがポイントとなります。
まず、入室時は(A)の手すりを左手でつかまりながら中に入り、シャワー用のイスに座ります。イスからの立ち上がり用に、鏡の横には縦型手すりをつけました。浴槽にアプローチする際は、浴槽の脇にいったん腰を掛けて姿勢を安定させ(B)、健側の足から浴槽に入っていきます。浴槽からの立ち上がりを支える手すりとして、L型手すり(C)を設けました。
一連の動作を支え続けられるように、連続した手すりを設けていますが、どうしても身体の支えが途切れやすいところが出てきます。このプランでは、例えばイスから浴槽に移る間です。ご本人が一人で使い始める前に、実際に動いてもらい必要に応じて動作の見直しをし、安全を確保するようにしましょう。 なお、ここでは1650ミリメートル幅の広さを想定しており、浴槽脇に移乗台を設けるのは難しいため、浴槽へ入る際は、お尻を乗せることができる広いリム面の浴槽を使います。
○室内の暖房や照明のメンテナンスに配慮
裸で入る浴室が寒いままだと、急激な温度変化による事故のおそれがありますから、浴室換気暖房乾燥機を付けて、冬場には暖かい浴室に入るようにします。また、室内の照明は、電球が切れてももう一つの照明が使えるよう、2灯を設けています。(I)
※掲載プランおよび商品は一例です。
ご発注の際は、販売店、工事店にご確認ください。