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住宅改修の基本

第5回 プラン例・後編

トイレの具体的な空間づくりの例の後編です。 車いすで<1>一部介助の方のプラン<2>全介助の方のプランを取り上げます。 いずれも、身体移動能力に応じた設計プランとなっていますが、ご本人特有の身体状況や、住宅事情、ご予算などに応じて、実際には幾通りものプランが考えられます。ここで示したプランは、あくまでも一つの例としてご参照ください。

1.車いすで一部介助の必要な方のプラン

イラスト1 車いすで一部介助の必要な方のプラン
使用器具一覧
(1)防露便器
(2)タンク・金具一式
(3)ウォシュレット
(4)らくらくリモコン
(5)手洗器・自動水栓
(6)紙巻器付手すり
(7)住宅用はね上げ手すり
(8)インテリア・バー
(9)タオルリング

当プランの概要

○対象は、車いすを使いながらも、一時的に立つことができる方。介助者が一部介助する場合を想定したプランです。

○広さは1100ミリメートル×1400ミリメートルを想定、出入り口は車いすの出入りがしやすい有効開口を確保しました。住宅性能表示の等級4をクリアしています。

○介助者が立つ場所として、便器側方に500ミリメートルのスペースをとっているのが最大のポイントです。

当プランのポイント

イラスト2 便器の側方(長辺方向)から出入り

○便器の側方(長辺方向)から出入りするプラン

便器などにアプローチする場合は、身体の回転が小さいほうが安全です。このため、多くのトイレのように便器前方から入って身体の向きを180度回転させるプランではなく、側方から入る例を示しました。(A)


イラスト3 斜め後ろから介助ができる場所を確保

○斜め後ろから介助ができる場所を確保

介助を必要とする場合は、介助者の立ち位置をどのように確保するかが重要なポイントです。ここでは便器横に500ミリメートルのスペースを設けました。

ご本人が手すりなどにつかまって一時的に立つことができるなら、斜め後ろからの介助が基本となります。便器横に介助者の立ち位置を確保することで、服の着脱、便器への移乗も、斜め後ろから介助することができます。

また、便器のそばの姿勢を安定させる手すりは、側方からの出入りや、便器への移乗の妨げにならないはね上げ式の手すりを例示しています。(B)


○車いすの出入りしやすい有効開口を

車いすでトイレに入っていくことを考えれば、車いすの種類にもよりますが750ミリメートルの有効開口幅はほしいところです。(A)

なお、このプランでは車いすをトイレ内に置いておくスペースがありませんので、排泄動作に移る際は、いったん介助者が車いすを外に出す必要があります。


※掲載プランおよび商品は一例です。
ご発注の際は、販売店、工事店にご確認ください。

ひとを語る 理学療法士 かわぞえりゅうしろうさん

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