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世界の福祉を見る(デンマーク編)その1

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写真1 デンマーク風景

おとぎの国と賞賛され、美しい景観が楽しめるデンマーク。アンデルセン童話やレゴ(玩具)、ロイヤルコペンハーゲン(高級陶器)も有名ですね。福祉先進国としても知られるデンマークの福祉を報告します。

 

デンマークってどんな国?

イラスト1 デンマーク地図
正式名 King of Denmark
首都 コペンハーゲン
面積 43,000キロメートル(九州とほぼ同面積)
大小400以上の島からなる
標高 173メートル(山がなく、平坦な地形)
公用語 デンマーク語
  1. デンマークの高齢者福祉の現状
  2. 高齢者介護施設
  3. 高齢者向け集合住宅

1.デンマークの高齢者福祉の現状

世界最高水準の社会福祉を支えるため高税率ですが、65歳以上であれば普通に暮らしていける年金の支給や、介護・医療・教育等の社会サービスは無料といった高税にみあう福祉の提供がなされています。また、地域ごとに住民の健康管理を受け持つ家庭医がいるので、健康で心配なことがあったらまず家庭医に相談し、家庭医から専門の病院へ、または介護専門家へ、と各専門家間の連携がスムーズに行われています。

イラスト2 3者間の連携

■日本とデンマークの比較(2002年)

 

  日本 デンマーク
人口(千人) 127,435 5,350
60歳以上の人口(千人) 31,027 1,093
60歳以上の人口割合 24% 20%
GDP($/人) 31,450 32,000
税率 所得税 10〜37% 50%
税率 消費税 5% 25%

 

■介護の現状の移り変わり

以前は、プライエム(日本の特別養護老人ホーム)という施設での介護が主流でしたが、1987年に新規建設が禁止されました。これは、介護だけを目的とした施設ではなく、自立して生活することを支援する政策へと転換をすすめるためです。そのため、1987年以降はプライエボーリ(介護職員付き住宅)での在宅ケアへと切り替えが進んでいます。

 

■介護する側への配慮

介護をしている方の中には、人を抱きかかえたり、ムリな姿勢をとって、腰痛を患う方も多いと思います。デンマークでは、福祉は専門職が行う仕事と考えられているので、介護は家族ではなく、プロが行います。そして、介護に従事する人が元気で快適に仕事をするために、労働環境の整備も進められています。例えば、腰痛にならないように、人や物を抱えて2メートル以上移動する場合は重量を20キログラムとする規定があるので、施設や住宅にはリフトと介護ベットが標準装備されています。日本では、人的介助に頼ることが多いですが、器具を上手に活用して介護する人の健康も気をつけたいですね。
また、実際に介護にあたるホームヘルパーの教育制度も徹底しており、30年前は2週間だったカリキュラムが現在は14か月になり、器具の使い方や介護の仕方などきめ細かい教育がされています。

イラスト3
デンマークの重量の規定をあらわした表

 

人や荷物を持って2メートル以上移動する場合

  • 体につけて(抱えて)持っている場合:20キログラム限度
  • 体から30センチメートルはなして持っている場合:12キログラム限度
  • 体から45センチメートルはなして持っている場合:6キログラム限度

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