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世界の福祉を見る(北欧編)その2「フィンランドの3つの福祉施設を訪ねて」

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写真1 フィンランド クリックすると拡大します

前回ご紹介した通り、高福祉国家フィンランド。
今回は、そのフィンランドの3種類の福祉施設についてご紹介します。

  1. カピラ「リハビリテーションセンター」
  2. モイコイネン「癌リハビリテーションセンター」
  3. ウィルヘルミイナ「ケアホーム」

◆前回ご紹介した分はこちらから…

1.カピラ「リハビリテーションセンター」

写真2 カピラ外観 クリックすると拡大します

1953年、ポリオ(※)流行を契機にフィンランド障害者連盟が設立したKapyla リハビリテーションセンター。国、市などの公共機関ではなく同連盟が所有しています。

※ポリオとは
ポリオウィルスによる急性伝染病。多くは子供がかかる。現在ではワクチンの投与により、ほとんどみられない。

施設概要

設立 1953年 ポリオ流行を契機に設立
経営 フィンランド障害者連盟 ※公的機関ではない。
短期リハビリ施設(1週間〜6ヶ月のプログラム)
形態 75名 脊椎損傷者40名 その他(脳障害、ポリオ等)35名
入所者数 2,100万ユーロ(約26億円、2002年)フィンランド国内シェア50%
スタッフ数 185名 医師、看護師、PT、OTその他(設立当時:15名)
費用 保険負担(国民保険) ※本人負担なし

施設風景

写真3 施設風景1 クリックすると拡大します 【案内板】

地下1階、地上3階建ての建物の案内板は、エリア別に色分けされていて、判りやすくなっています。
建物名「SYNAPSIA」は、脳細胞をつなぐシナプスの意味で、「在宅や社会生活」へつなぐシンボルです。
写真4 施設風景2 クリックすると拡大します 【ロビー】

周囲を木立に囲まれたロビーは、リハビリセンターとは思えない風景です。
イスやテーブルには木工業が盛んなフィンランドらしく木をつかったものが多く見られました。
写真5 施設風景3 クリックすると拡大します 【機能訓練室】

利用者間のコミュニケーション促進をはかるための大部屋では、約20名が同時に訓練をおこなっています。

この他にも、プールやロッククライミングなどの設備が整えられていたり、トレーニングジムでは、マシーンメーカーの人が専門家と一緒に使い方、訓練の仕方を指導していたりします。日本で最近取組まれているパワーリハビリの原型を見た思いでした。
このリハビリテーションセンターは、リハビリによる機能回復に重点をおいているため、人の状況に合わせることが出来るリハビリ用キッチンや評価・生活訓練室で使い勝手を確認出来るようにもなっています。一方、退所後の生活では用具や手すりが屋外にはないなどのことも意識されていて、用具に頼らないで自立する方法などの支援も行われていました。日本ではキケンなので行われていない階段を利用した上腕を鍛える訓練や車いすの練習コースなどは実際の生活を強く意識していることが感じられますね。
また、お国柄なのかサウナも完備されているのが目につきました。

◆施設訪問目次

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