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世界の福祉を見る(北欧編)その2「福祉先進国フィンランドの現状と官公庁訪問記」
  1. フィンランドの社会保障制度
  2. フィンランドの国立社会福祉保険研究開発センター(STAKES)
  3. フィンランド技術庁(TEKES)

2.フィンランドの国立社会福祉保険研究開発センター(STAKES)

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写真1 フィンランドの様子1 クリックすると拡大します

フィンランド国立社会福祉保険研究開発センター(STAKES)は、社会保険省(日本の厚生労働省にあたる省庁)傘下の研究センターで、1992年12月に発足されました。主な役割は、福祉と健康の向上、国民全てに対し平等で高品質な福祉、健康サービスの提供で、現場に根ざした活動を行っています。今回は、センター副総裁他にフィンランドの社会保険制度のシステムや利用率など現状をお聞きしました。

■フィンランドの健康・保険制度

フィンランドの健康・保険制度は1950年代に北欧他国のシステムにならってスタートしました。サービスは、地域が担当・管理し、在住者を対象としているところは、日本の介護保険と似ていいます。但し、フィンランドの健康保険サービスは、高齢者だけでなく、障害者や若者・こどもなど国民全員に等しく健康向上を目指すシステムとなっています。最近話題になっている介護保険の見直し論などを考えると、まさに10年後、20年後の日本の介護保険の姿をみるような気がします。

<方針>
健康運動機能の向上
労働の魅力の創出
社会的差別の撤廃
<ヘルスケアシステムの組織> 上から議会、政府、社会保険省
写真2 フィンランドの様子2 クリックすると拡大します
続いて地域の国事務所(5)、市民、地域中核病院(20)、公立病院及び健康センター(270)という組織図

※446自治体があり、それぞれ20の医療地域に分けられ総合病院をもつ。

■高齢者サービス、介護サービスの状況

高齢者へのサービスは、国からの指針(サービスの一括化)はあるものの、地域のニーズに合せて地域で提供されています。1970年頃からは、施設での介護から在宅生活へ移行が促進されるようになり、この15年で施設での支援が大幅に減少しています。このあたりの考え方も日本の介護保険に似ていますね。一方で、家庭での支援も減少しており不況による財政の厳しさが、全体の予算を圧縮する状況となっています。

■日本とフィンランドの現状比較

(2001年)

  日本 フィンランド
平均寿命
男性:78.0歳 女性:84.9歳
男性:74.6歳 女性:81.5歳
高齢化率 17.3% 15%
出生率 1.33人 1.83人

日本でも、最近注目されている認知症のケアについては、家族・友人・隣人、NGO、ボランティアによる支援ネットワーク"The Helping Network"が行っています。このネットワークは、公共施設や企業からのサービスは受けておらず、75歳以上を対象に定期的に支援をおこなっています。

 

→ STAKESの公式ホームページを
ご覧になりたい方はこちら

 

今回の説明を聞き、福祉の先進国としての悩みが、日本でも何か年後に解決しなければならない問題と同様であることを感じました。
今後の日本の制度について、現在のフィンランドの制度を学ぶことはもちろん、将来の問題点を一緒に考えていく必要がありそうです。

◆施設訪問目次

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