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総合せき損センター
写真 松尾さん

総合せき損センターは、労働災害で脊損となった人の社会復帰が欧米にくらべて著しく立ち遅れていた反省から、1979年に開設された総合的脊損治療専門施設です。今回は総合せき損センターの医用工学研究室で主席研究員をされている松尾清美さんに、お話をお伺いしました。

1.社会参加への一歩を踏み出すために

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――こちらには様々な機器がありますね。

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高位脊髄損傷やALS(筋萎縮性側索硬化症)で四肢麻痺があれば、一般の人たちはなにもできないと思っている人が多いけれども、このようなスイッチがひとつあるだけで、いろんな広がりができるんです。コンピュータでインターネットの世界にもいける。スイッチひとつでも重度の障害者にとっては社会参加となる。

 

高位脊髄損傷やALSで呼吸器まで必要とする人が「アゴ」でジョイスティックを動かして、A・Bボタンを呼吸の「呼気と吸気」で動かことができる。

 

首から上しか動かない人でも、ファミコンができればパソコンができる、パソコンができればインターネットができる、そこから世界がドッと広がる。「何もできないではなく、できることを知らないだけ。」なのです。

 

自転車や単車の事故などで若い患者さんも多くいる。できないと思っている人に遊び感覚で「いや、できるよ」とゲームをだす。できることがわかると彼らにとって自信になる。ALSの末期でまばたきしかできない人でもセンサーを使った専用のスイッチをつくることができる。簡単に言ってしまえば、できないことを探すことのほうが難しいでしょう。

 

しかし、そのためにお金がたくさんかかることがある。でも、ALSの人には、意思伝達装置に50万の補助がでるのです。それを使うことができる。

 

いずれは、TOTOさんには先頭に立って、こういった人(ALS)たちの排泄も考えてほしいですね。

 

――TOTOにはありませんが、一般的にベッドにトイレがついている製品などがありますが…

 

あれは、便器の周りに台をつけてるんですよ。ベッドに風呂がついているものもある。同時に「動けない人をつくっている」のです。例え臭気の問題などを解決して快適な製品や部屋をつくったとしても、あなたは外にでることもなく同じ部屋でずーと暮らしたいですか?そうではないはずです。

 

ONE TO ONEを経験してないとユニバーサルデザインはできないわけです。ひとりひとりの人がどんなことに困っているのを知って設計するのと、みんなが使えるようにと設計するのと・・・視点が大事なのです。

 

例えば洗面台で「ユニバーサルデザイン」という洗面台がある。確かに蛇口や水量の調整は簡単に使える工夫をされているけれども、洗面台の下には排水管が無造作に配置されていて、車いすではじゃまになって奥まで入れない。そんな中途半端なユニバーサルデザインが多くて困ります。

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