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Q1.福祉施設向けの浴槽はありませんか?

高齢者施設の共同浴室を設計しています。ご利用者が安全に快適に使えて、入浴介助の負担も少ない浴槽は何を選んだらよいでしょうか。
(34歳 男性/設計事務所)

A1(質問の答え)

写真1 施設の様子
特別養護老人ホーム けま喜楽苑
(TOTO通信別冊/2002夏)
(設計監修/外山 善)
(設計監理/永野建築設計事務所)
(写真/秋山 亮二)

特別養護老人ホームや老人保健施設、グループホームなどの高齢者施設では、身体の不自由な方が安全に楽しみながら入浴でき、介助の負担が少ない浴室を設計することが必要とされます。清潔だけを目的とするのではなく、日本人のお風呂の楽しみの習慣から、生きがいにもつながります。浴槽の大きさや機能だけでなく、楽しみを配慮して、ひのきのお風呂や露天風呂を作ることもあります。
人の入浴動作や状況によって、自立入浴ができる、浴槽の出入りや洗髪に介助が必要、座位は保てるが介助が必要、寝たきりで入浴の、入浴方法があり、それぞれに合った浴室・浴槽・設備が必要とされます。

高齢者施設では、大きく分けて、大勢で大浴槽に入浴する「一般浴」、一人用の浴槽に入浴補助具を利用して入浴する「個浴(中間浴とも言います)」、ストレッチャーなどを用いて機械で入浴する「機械浴」の入浴方法があります。ご利用者の状況によって、いろいろな入浴方法を選べる設計がいいですね。

◆一般入浴

大きな浴槽に、共同で入ります。浴槽には、出入りの時・暖まっている時の姿勢の安全を考えて、階段や手すり・腰掛けスペースなどを設置します。

 

◆個浴(中間浴)

写真3 福祉施設向個別浴槽

一人用の浴槽に、一人ずつ入浴します。浴槽を浴室の真ん中に置くと、4方向から介助できるので、浴槽への出入りの介助が楽になります。壁に接して、3方向から、または2方向から介助するようなレイアウトもできます。
一人用の浴槽は、浴槽のリムやまわりの手すりを握って、浴槽への滑り込みを防ぐので、入浴中の姿勢を保つことができます。一人ずつ入浴は、個人を尊重して、いつも清潔にお使いいただくことができます。

 

◆機械浴

座位が保てない時には、寝たままの姿勢でストレッチャーを使った機械浴槽での入浴になります。

◆パブリックの水まわり

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