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- 工務店には珍しい社名ですが、何か特別ないわれがあるのでしょうか?
渡辺啓次郎さん(以下渡辺)

私は豆腐屋に勤めていたのですが、1967年に独立して新しい会社を起業しました。最初に手がけたのは、ドラム缶に詰めたA重油の行商でしたが、将来、様々な方向に会社が成長しても良いようにと、夢を込めて「愛和商事」と名付けたんです。
住宅設備の世界に踏み出したのは、第二次石油ショックがきっかけでした。当時、取引のあったボイラーの問屋さんが「きっと値上がりするから」とおっしゃって、倉庫いっぱいに商品を持ち込んだんです。それを売り出したら、本当によく売れて。どんどん商品もお客さんも来るから、展示する場所をつくらなきゃならなくなった。そのときに銀行に勧められて、ショップをつくったことが、弊社の住宅設備の販売・施工業務の始まりです。
当時は住宅設備に関する知識があまりなくて大変でした。倒産の危機に陥ったこともあるんですよ。紆余曲折を経て、現在のように住宅のリモデルにも取り組むようになりました。
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- リモデル事業を始めるに至った経緯を教えてください。
渡辺

建築業界は、先輩業者ががっちり固めていて、建設屋さんに対しては新興企業に割り込む余地がありませんでした。同じ土俵でぶつかろうとしても勝負にならなかったのですが、徐々に社会の状況が変わってきました。建築業界が成長が落ち込んできた反面、一般のユーザー(個人ユーザー)を相手にする住宅が伸びてきた。しかも、住宅は買うより直す方が良いと考える人が増えていました。これは住宅設備を扱ってきた私たちにとっては打って付けの状況です。
弊社は、A重油や灯油などの配達業務を長く続けていました。冬の冷え込みが厳しい秋田では、灯油は暖をとるために必要不可欠なものです。だから、「足りなくなりそう」とか、「なくなっちゃった」などという連絡がお客様から入れば、夜討ち朝駆けで対応するのは当たり前。お客様との繋がりは、ハウスメーカーや普通の工務店よりもずっと強い。それで住宅のリモデルにも手を広げることにしたのです。