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- 介護リモデルだけではなく、福祉用具のレンタルも手がけていらっしゃいますが、両方を扱うことのメリットをお教え下さい。
渡邊

福祉では人を支えて、生活を支えることが求められています。だから介護リモデルだけでは不十分だと思うのです。介護リモデルと福祉用具の両方が揃わないと、本当に適切な介護プランは提案できないと考えています。福祉用具のレンタルに自ら取り組むことで、新しい製品に対する知識が増え、お客様のニーズにマッチするご提案ができるようになると思います。
改修後に使われる福祉用具がある場合には、工事のときに作成する設計図面の中にそれらの用具も記載するようにしています。工事とは別の購入品についても図示する資料をお見せして説明することで、お客様やそのご家族の方がよりプランを理解しやすくなると考えているからです。
また、私どもがご利用をおすすめする福祉機器は、車椅子や歩行器、杖など移動関係のものが多くあります。車椅子を使いはじめ、外出したいと思っても玄関の段差を越えられないというケースや、階段に曲がりがあって市販のリフトの利用が難しかったりするケースも少なくありません。そんなときに工務店としてのスキルがあれば、よりお客様の立場に立ったプランを立案することができます。
実際に手がけた事例で、途中で曲がっている階段にリフトを設けたいというケースがありました。階段が途中で曲がっている折り返し階段の場合、階段に沿って曲がるリフトをオーダーメイドで制作してもらう必要があり、コストが通常の2倍以上かかってしまいます。そのときに私どもがご提案したのが、折り返し階段をまっすぐの直階段に変えて、市販のリフトを取りつけられようにするというものでした。介護リモデルを伴うリフトの設置となりましたが、コストは約4割ほど安くすることができました。
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- 実際には、福祉用具のレンタルと介護リモデルの両方を必要とされるお客様は、多いのでしょうか?
渡邊
私どもの会社では、お客様へのご提案内容に関し、一件一件ミーティングを行っています。その場に福祉用具のレンタルの担当者や設計担当者なども可能な限り出席して、意見を出し合うようにしています。その結果、住宅の介護リモデルのご相談にいらしたお客様に、より暮らしやすい環境をつくるために福祉用具の利用をご提案することが少なくありません。反対に、福祉用具のレンタルにいらっしゃったお客様が住宅の介護リモデルに進まれるケースもあるんですよ。
営業的に言っても、介護リモデルだけだったり、福祉用具のレンタルだけという形では、利益を上げるのは難しいのではないでしょうか? 毎月、固定の収入が期待できる福祉用具のレンタルと、工事を行ったときにまとまった金額を売り上げられる介護リモデルとが組み合わさることで、経営の安定化が図れるのだと思います。お客様にとっても、介護リモデルに対する介護保険のサービス、福祉用具レンタルに対する介護保険のサービスを上手く組み合わせることで、自己負担を抑えて、快適な福祉住環境を実現できるというメリットが生じるのです。
ただ、福祉用具のレンタルはモニタリング等のアフターフォローが不可欠であるため、半径10kmぐらいの範囲しか対応していません。介護リモデルはほぼ横浜市内全域が対象となるのですが、福祉用具のレンタルまでは対応できないこともあります。そういうときには、どんなものが必要なのかのアドバイスだけして、実際のレンタルはお客様のお近くの介護ショップをご利用していただいています。

福祉用具の利用に当たり、リモデルを行うことで、コストダウンが実現した事例。
折り返し階段の曲がり部分を取り壊し、直階段にリモデルした上で、階段リフトを設置した。元々の階段にあわせたリフトを使うと200万円ぐらいの費用がかかる見込みだったが、階段のリモデルを行った結果、約120万円にコストダウンできた。
